沖縄県那覇市の西側に浮かぶ慶良間諸島(けらましょとう)。沖縄本島から気軽に行ける、日帰りできるなどの紹介をよく目にする方も多いのではないでしょうか。でも、慶良間諸島って実際どこなの?費用はどのくらいかかる?行き方は?など、行ってみないとわからないことが多いのも事実です。そこで今回は、そもそも慶良間諸島とは?という基本的な部分からご紹介します。沖縄・離島初心者の方必見です!
慶良間諸島とは
沖縄県那覇市の西側へ約20〜40kmに点在する小さな島々を合わせて「慶良間諸島(けらましょとう)と呼びます。5つの有人島と、そのほか約30の島々から構成され、主に定期船が就航している渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島が観光客から人気の高い島として知られています。
【有人島5つ】
渡嘉敷村
・渡嘉敷島(とかしきじま)
・前島(まえしま)
座間味村
・座間味島(ざまみじま)
・阿嘉島(あかじま)
・慶留間島(げるまじま)
なんといっても、透き通る青い海が特徴の慶良間諸島。
珊瑚礁が作り出した白い砂浜・砂地によってより一層美しくキラキラと輝き、その輝く海は「慶良間ブルー」と称され多くの人を魅了しています。また、その光景は“世界が恋する海”と称されます。
2014年には「慶良間諸島国立公園」に指定され、毎年国内外から多くの人が訪れます。
那覇から日帰りもでも行くことができる距離感から、初めての沖縄離島への旅行先としても人気が高く、土日+有給1日など比較的短い日数でも楽しめる会社員にもおすすめのスポットです。
また、シュノーケリングやダイビングなど那覇発のマリンツアーでは慶良間諸島の無人島エリアへ行く日帰りツアーも多く企画されているため、慶良間諸島で泳いだことがある方も多いかもしれません。
シュノーケリングやダイビングの慶良間諸島ツアーの場合、その海域で泳ぐだけで上陸はしないツアーも多いため、上陸したい場合は注意が必要です。
渡嘉敷島とは
慶良間諸島の定期船で行くことができる有人島の中で、最も那覇に近いのが「渡嘉敷島」です。
主に渡嘉敷地区と渡嘉志久地区、阿波連地区の3エリアに分かれています。
・渡嘉敷地区…渡嘉敷港があり、島の玄関口。レンタカーショップやバスの運行も港周辺からされています。
・渡嘉志久地区…渡嘉敷島2大ビーチの1つ「渡嘉志久ビーチ」があるエリア。山を越えてくる必要があるため渡嘉敷港からバスまたは車が必要。
・阿波連地区…観光客にとっては1番の観光エリア。宿泊施設も多く、目の前にある阿波連(あはれん)ビーチは渡嘉敷島の2大ビーチの1つ。
座間味島とは
「世界が恋する海」のキャッチフレーズで知られる「座間味島」。主に座間味地区、阿真地区、阿佐地区の3つに分かれています。
・座間味地区…港がある島の玄関口。飲食店や宿泊施設も多く、ここを拠点にする観光客が多いエリア。
・阿真地区…座間味地区に比べゆったりとした雰囲気のエリア。目の前に見える「嘉比島(がひじま)」や「安慶名敷島(あげなしくじま)」などが見える眺めの良い阿真ビーチが有名。
・阿佐地区…港から古座間味ビーチを超えた先にある集落。静かな漁港集落ですが、かつて中国から来る貿易船の待合場所として使われた史跡が残るなど知れば知るほどおもしろい地域。
阿嘉島と慶留間島とは
定期船就航する「阿嘉島」と、そこから橋で繋がる「慶留間島」。
阿嘉島は港近くに集落があり、そのほかはほとんどが森という、海も緑も豊かな島です。そんな阿嘉島には天然記念物のケラマジカが多く生息しています。慶良間諸島の有人島の中で比較的ゆったりのんびりと過ごせる印象です。
また、慶留間島は定期船は就航していないものの、阿嘉島から橋で繋がっているため、阿嘉島に行く際はぜひセットで訪れてほしい離島です。船から見える景色でも伝わるほど、透明度がとにかくすごい!阿嘉大橋を渡ってぜひ訪れてみてください。ちなみに、阿嘉島・慶留間島を観光する場合は原付バイクがおすすめです。
慶良間諸島唯一の空港
慶留間島からさらに慶留間橋で繋がる無人島の「外地島(ふかじしま)」。ここには慶良間諸島で唯一の空港「慶良間空港」があります。今はチャーター便でのみの利用で、定期便の就航はありません。
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慶良間諸島への行き方
慶良間諸島の島々のうち、定期船の就航している渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島への行き方をご紹介します。
3つの島は全て那覇市にある泊港(通称:とまりん)から、高速船とフェリーが就航しています。泊港の中で、それぞれの島の高速船乗り場、フェリー乗り場に分かれていて、乗船券の販売も各乗り場ごとに行っています。泊港の中に入ると目印がたくさん示されているので、それに従っていけば辿り着きますが、初めて行く場合は少し時間に余裕を持っていくと良いでしょう。
那覇から渡嘉敷島への行き方・時間・料金
泊港〜渡嘉敷港
フェリーとかしき…約70分/1日1便/片道1,690円(大人)、850円(小人)
マリンライナーとかしき(高速船)…約40分/1日2〜3便/片道2,530円(大人)、1,270円(小人)
那覇から座間味島・阿嘉島への行き方・料金・時間
那覇から阿嘉島へ行く運賃と座間味島へ行く運賃は同額です。フェリーは阿嘉島経由で座間味島へ行き、那覇に戻ります。また、高速船は基本的には直接座間味島へ行く便と、阿嘉島経由の2便あります。
泊港〜座間味港・阿嘉島
フェリーざまみ…約120分/1日1便/片道2,150円(大人)、1,080円(小人)/往復4,090円(大人)、2,060円(小人)
クイーンざまみ(高速船)…約50分/1日1〜2便/片道3,200円(大人)1,600円(小人)/往復6,080円(大人)、3,040円(小人)
座間味島〜阿嘉島
フェリーざまみ…片道200円
クイーンざまみ…片道310円
座間味島(阿嘉島)〜渡嘉敷島
座間味島と渡嘉敷島を移動するには、定期船みつしまを利用する方法と、チャーター船を利用する方法の2パターンがあります。
定期船みつしま…約35(20)分/片道800円/予約は座間味島船舶事務所 TEL:098−987−2614
チャーター船…マリンタクシーかりゆしⅡ…約30分/片道1名6,500円、2名以上3,500円
慶良間諸島に行く場合の注意点
慶良間諸島に行く場合、どの航路も事前に船の予約をするのがおすすめです。特に高速船は座席数が限られ、人気も高いため当日は満席で乗船券の購入ができない場合も多々あります。
フェリーも高速船も予約ができるため、旅程が決まったらまずは船の予約をして、その後宿泊先の予約をするのがおすすめです。
渡嘉敷島へのフェリーと高速船の予約は渡嘉敷フェリーポータルサイト渡嘉敷フェリーポータルサイトから
座間味島へのフェリーと高速船の予約は座間味村船舶インターネット予約座間味村船舶インターネット予約から
まとめ
慶良間諸島について、また、それぞれの島への行き方についてご紹介しました。10月頃でも夏空を楽しむことができる沖縄県の慶良間諸島。ぜひ気軽に遊びに行ってみてください。